浜松開誠館・赤い稲妻⑫(スポーツ報知)
スピードと対人なら負けないDF鈴木廉穏&頭脳プレーで相手の動きを予測するMF林雄琉…浜松開誠館・赤い稲妻(12)全国高校サッカー12・28開幕
2022年12月16日 11時31分スポーツ報知
鈴木は「スピードと対人は誰にも負けない」とキッパリ。右ウィングバックとして対人での強みを生かし、練習では相手の状況をしっかりと見て判断する守備を心掛けている。
「全国制覇が目標。対人能力の持ち味を出して相手の攻撃を止めたい」と目を光らせる。その「圧倒的な守備」を磨く上での“教科書”がオランダ代表の守備の要を担うDFマタイス・デリフト=バイエルン=だ。対人の強さなど映像でしっかりチェックし、技を吸収している。
静岡県予選は出場機会に恵まれなかったが「中学時代に一度も勝てなかった静学を準決勝で倒したことが一番うれしかった」と振り返る。持ち前の対人の強さで、スタメンを脅かすところまで来ている背番号17。「全国大会までにはレギュラーを奪いたい」と宣言。デリフト級のスーパーディフェンスを、全国のピッチで必ず見せる。
◆鈴木 廉穏(すずき・れおん)2005年1月4日、静岡県浜松市生まれ。17歳。サッカーは小3から。浜松開誠館中出身。175センチ、70キロ。血液型A。家族は両親と姉。
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林は学年で成績が上から3番目と文武両道がモットー。サッカーでも頭の回転の良さを存分に生かし「全国ではチームの勝利のために貢献したい」と意気込んだ。
身長は163センチと決して大柄ではないが「自分より身体能力が高い選手に勝つには、どれだけ早く予測して動けるかが勝負」。相手よりも先に「予測」することで「セカンドボールを回収するのは得意」とキッパリと言い切った。
充実した寮生活を送る。「テスト一週間前に、寮生なので人に教えながら勉強ができる。仲間と一緒に勉強することが学力アップにつながっている」とサラリと語る優等生。自身初の全国切符をつかみ取り「18年間生きてきて一番うれしかった」と笑顔がはじけた。卒業後は大学に進学予定で、将来は国語の先生を目指す。その前に持ち味の“頭脳プレー”で、悲願の全国優勝の置き土産を残す。
(森 智宏)
◆林 雄琉(はやし・たける)2004年9月24日、神奈川県生まれ。18歳。サッカーは幼稚園の年長から。前所属はエスポルチ藤沢。163センチ、55キロ。血液型O。家族は両親と弟。
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