20250727 高校総体全国大会2回戦 立命館守山(滋賀)

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20250727 高校総体全国大会2回戦 立命館守山

○ 7−0 古橋2 岡田2 高橋 鈴木 高橋 川合 

会場:福島県広野町サッカー場

初出場同士の一戦は浜松開誠館が立命館守山を圧倒 7発大勝で2回戦突破

 令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)は27日に2回戦を実施。広野町サッカー場で行われた浜松開誠館(静岡)と立命館守山(滋賀)の一戦は、7-0で浜松開誠館が勝利した。29日の3回戦では山梨学院高等学校(山梨)と対戦する。

 初出場同士の一戦は思わぬ大差がついた。前日に行なった佐賀東(佐賀)で全国大会初勝利を手にした勢いで試合に挑みたい立命館守山だったが、MF10李川晃瑛(3年)が「試合の入りが悪くて、ズルズルとそのまま行ってしまった」と振り返った通り、立ち上がりから浜松開誠館の流れで試合が進んだ。

 MF10川合亜門(3年)とMF11岡田瑛太(3年)の両サイドハーフが自ら縦を仕掛けながら、サイドバックの攻撃参加を引き出し、立命館守山陣内の攻め込むと前半4分には右サイドの高い位置でスローインを獲得。DF14水谷健斗(3年)が投げ入れたボールを川合がゴール前にすらし、最後はMF15古橋藍伍(2年)がヘディングで押し込んだ。

 以降も浜松開誠館の勢いは止まらない。「自分たちの今の立ち位置がどれぐらいか理解できた。全国大会初出場で1回戦を突破し、行けるんじゃないかと感じていましたが、レベルが全く違いました」と李川晃瑛が振り返れば、吉田貴彦監督も「うちの子が止めて考えているところで、全部潰されていた。体感していなかったゲームテンポと強度だった。意識はしていたつもりでしたけど、相手の方が上でした」と続ける。

 11分には岡田が左からカットインして中央に入れたボールは立命館守山のDFに阻まれたが、セカンドボールに反応した古橋が左足シュートをゴール右上に突き刺した。16分には川合のタメから、水谷が右サイドをオーバーラップ。中央に入れたボールはGk17藤森広大(2年)に足でブロックされたが、こぼれ球を岡田が押し込んだ。ゴールラッシュは止まらず、19分にも水谷と岡田のホットラインで4点目を生み出した。

 防戦を強いられた立命館守山も33分に李川晃瑛の左クロスから、MF15李川凌成(2年)からシュートを放つなど相手エリアでの時間が増え始める。ハーフタイムには「当たり前のところでは嫌がらず、むしろこっちから先に当たっていって渡り合うことができればと思っていた。気持ち的に優位に持って行けたらって」と話す吉田監督の激励を受け、後半は立ち上がりから攻撃のギアを入れた。

 後半1分にはMF14小笠原啓太(2年)が右サイドの高い位置でボールを奪い、ドリブルからゴール前にパス。FW9小網拓輝(3年)が反応したが、先に浜松開誠館のDFが触ってシュートが打てない。6分にはMF8永井優翔(3年)のタメから左を上がったDF4滝川康大(3年)がゴールを狙ったシーンも、後半から入ったDF13礒部舜也(2年)に阻まれた。

 1点を返して意地を見せたい立命館守山だったが、11分にDF6鈴木翔湧(2年)にミドルシュートを決められると再び苦しい展開を強いられる。ここからは連戦の疲れもあり足が止まると13分にはMF髙橋成(3年)、15分には川合にゴールを許し、7失点。選手権を含め3度目の全国大会出場となった浜松開誠館が嬉しい全国初勝利を記録した。

 悔しさの募る大敗を喫した立命館守山だが、初めての全国大会を経験できた価値は大きい。李川晃瑛はこう口にする。「2試合やって全国のレベルを知ることができた。佐賀東戦は自分たちが思っていたプレーができて、自信になりました。得点ができて、勝ち切れたのは大きい。初の全国一勝だったので大きな自信になりました。開誠館での大敗を頭に残しながら、次全国に出た時は1回勝つだけでなく2回、3回と勝って目標の全国1位を取っていきたいです」。立命館守山は夏の福島で得た収穫と課題を生かし、次は選手権初出場を狙いに行く。

(文・写真=森田将義) ▽令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)

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