浜松開誠館・赤い稲妻⑧(スポーツ報知)
校内マラソン7年連続1位のMF粟倉朱惟&指揮官期待の星DF岩崎総汰……浜松開誠館・赤い稲妻(8)全国高校サッカー12・28開幕
県選手権ではベンチ外だった粟倉が、ここにきて存在感を見せている。プリンスリーグの終盤2試合で、途中出場ながら1ゴール1アシスト。先月26日の富士市立戦では豪快なミドルを決めており、「シュートには自信があります。得点にからみたい」と全国での活躍を見据える。
朱惟(しゅい)という名前には「何かで1番(首位)になってほしい」という両親の思いがこめられているという。得意なのは長距離走。小3から中3まで、校内マラソン大会で学年トップを守り通した。「オイスカFCで小学生時代から走らされたおかげ。苦しかったけれど、今は感謝しています」と笑う。
そのスタミナとキック力を日々の練習でアピールしていく。チームが掲げる目標は全国制覇。高校サッカーの1番になるために、全力を尽くす。 (里見 祐司)
◆粟倉 朱惟(あわくら・しゅい)2004年11月27日、浜松市生まれ。18歳。サッカーは幼稚園から。東陽中時代はオイスカFCでプレー。172センチ、63キロ。血液型O。家族は両親と妹。
身長181センチで空中戦に強い岩崎は、この1年で4カテゴリーのアップダウンを経験した。
入学時はAチーム。だが1か月で降格した。ウォーミングアップに行うリフティングの回数をごまかしていることを見抜かれ、Dチームの下にあたる「中学生のチームに落とされました」。そこで足元の基礎技術を鍛え込み、ようやく夏休みに復帰を許されたのだ。 今秋の県選手権では3試合に途中出場。チームの優勝に貢献し、3年生の笑顔を見て「つらいこと(降格)もあったけど、努力してよかった」と感激した。
次の目標はレギュラー奪取だ。県Aリーグ所属のセカンドチームではDF陣の柱として経験を重ねており、「全国までに独り立ちしてほしい」と青嶋文明監督(54)は期待。岩崎も「もっと出場したかった。選手権ではスタメンで出たい」。これから競争だ。
◆岩崎 総汰(いわざき・そうた)2006年5月23日、静岡市生まれ。16歳。サッカーは幼稚園から。高松中時代はエスパルスSS静岡でプレー。181センチ、72キロ。血液型A。家族は両親と姉。
コメント